鵡川ししゃも

鵡川ししゃも

「鵡川ししゃも」が地域団体商標登録されました

平成21年のシシャモ漁は10月5日から11月15日です。

柳の葉に命を与えたのは神様

天の上に住むカンナカムイ(雷神)の妹は、ひまをもてあまし、沙流川と鵡川の水源地、シシリムカ カムイヌプリにおりたちました。

ところが、川下のどのコタン(集落)の家々からも、煙が立ち昇る様子はありません。不思議に思ったカンナカムイの妹は、人々の話に耳をかたむけました。

「飢饉で食べるものがない。どうしよう。」

途方にくれている人々を救おうと、雷神の妹は、天に向かって大声で助けを求めました。

天上のススランッペの畔にある、神の集落では大いに驚き、フクロウの女神が柳の枝を杖にして、魂を背負い地上に舞い降りました。

柳の枝を、どの川に流そうかと、フクロウの女神は神々と話し合い、「沙流川は水がきれいだが、男川で気が荒いから、女川の鵡川に下ろしたほうがよいだろう。」ということになったのです。

魂を入れた柳の葉を鵡川に流したところ、みるみるススハム(柳の葉の魚)になりました。

また、一説には、神の国ススランッペの川岸にあった柳の葉が、地上に落ちたので、これを腐らせるのはもったいないので、柳葉魚にしたとも言われています。

北海道 - 「伝えたい北海道の物語」デジタル絵本館
シシャモ伝説

神々へ豊漁祈る儀式 シシャモカムイノミ


鵡川に今なお残るこの儀式は、柳葉魚漁の前に行われ、村の守り神、海と川と河口の神々に豊漁を祈る儀式です。儀式のあとは、柳葉魚が川にそ上する妨げになったり、霊魚である柳葉魚を汚してはならないと、人々は河口に近づかなかったといいます。

「柳葉魚(シシャモ)」は平成7年7月に「町魚」に制定されました

町は 、鵡川町まちづくり計画委員会から答申を受けて平成7年6月町議会に提案、議決となりました。そして7月8日に開催された町100年記念式典で制定宣言されました。

制定の趣旨

かつてアイヌの人たちに「神がくれた魚」として尊ばれた柳葉魚が、鵡川町民に限りない恵みを与えてくれたことに感謝し、緑豊かな森を育み、母なる川、鵡川の清らかで悠久な流れを保ち、柳葉魚をまちの資源として未来永劫に残していく鵡川町民の決意を象徴する。

柳葉魚は川で産卵します

親魚は、10月下旬から11月下旬の間の、川の水温が急に下がり、満潮と日没が重なるときに、多くのものが群れをなして川をそ上し、河口から1キロメートルから数キロメートルの浅瀬の川底に産卵します。オスは、先にそ上し、メスがそ上してくるのを待ちます。そして、日没と共にそ上したメスは、その夜のうちに産卵を終えて明け方には川を下り、オスは数日間は川にとどまるようです。

オスがメスを追尾してから産卵までわずか数秒間、メスは複数のオスと数回に分けて放卵します。オスは大きく伸びた尻びれでメスを側面から巻きつけるように抱いて、効率よく受精させます。産卵数は平均すると8,000粒前後、卵の大きさは直径約1.5ミリメートル。受精後、小砂利に付着させて春をまちます。

翌年の4月から5月ごろ、ふ化した仔魚は、全長約8ミリメートル、すぐに海へ下ります。そして海で成長して、大部分のものは2年で親魚になります。

シシャモの特徴

オス
メスに比べて大きく、産卵期には体が婚姻色に変わり、黒くなります。
オスの尻びれはメスよりずっと大きく、産卵期にはさらに大きくなります。 産卵のとき、この尻びれをメスの腹に巻きつけて、放卵・放精をこのひれの上で行います。
メス
産卵期でも体の色は変わりません。 一部のメスは産卵後「下りシシャモ」となり、翌年も産卵のために溯上するものもいます。
メスは1匹平均で約8千個の卵を持ちます。

シシャモとカラフトシシャモの違いを知っていますか?

シシャモは世界的にも貴重な北海道の特産種です。

全国でシシャモとして販売されている中で、北海道産シシャモの割合は、なんと10%以下なのです。

カラフトシシャモ (カペリン)は北極海などに分布しているマロータス属の魚で、学術的、生態的にはかなり大きな違いのある魚です。

輸入量が国内漁獲量より圧倒的に多く、外見や食感が似ていて、それなりの味が安く味わえますが、本物の風味にはとうてい敵いません。

シシャモとカラフトシシャモの分類の違い

  • サケ目
    • キュウリウオ科
      • シシャモ属
        • シシャモ
        • ロングフィンスメント
        • ナイトスメルト
      • マロータス属
        • カラフトシシャモ (カペリン) : 雌だけが輸入され、「子持ちシシャモ」として販売されています
      • キュウリウオ属
      • ワカサギ属

外見の違い

北海道産のシシャモ

  • サケ目 キュウリウオ科 シシャモ属
  • 体長12センチメートルから18センチメートル程度。脂びれがある。
  • 親潮寒流の南端にあたる北海道太平洋岸海域に分布する日本固有種
  • 体の色は、背側は暗黄色、腹側は銀白色。
  • うろこが大きく、1枚1枚がはっきり見える。
  • 口が大きく、目の真下より後方まである。
  • 他のキュウリウオ科の魚類が、海で春に産卵するのに対し、シシャモは、秋に川を溯上して産卵する特異な生態を持っています。

カラフトシシャモ (カペリン)

  • 体の色は青みを帯びている。
  • うろこは皮と一体になっており識別できない。
  • 口は小さく、目玉にも違いがある。
  • 北太平洋・北大西洋の沿岸各地に分布。

シシャモ料理

シンプルに、手軽に - 塩焼き・姿揚・天ぷら

塩水につけて生干ししたものを、火でさっとあぶって食べる、あるいは天ぷらやフライなどにして食べるのが美味しいです。

上手な焼き方のポイントは、その場をはなれないで、頭と尾を焦がさないように、ゆっくりと見ながら焼くことです。

あったかい家庭の味 - 柳葉魚鍋&柳川

家庭料理のもっとも代表的なものに鍋料理がありますが、柳葉魚鍋も楽しめます。

野菜などをいれて煮だて、柳葉魚をいれます。味はみそと塩のどちらでもお好みでどうぞ。

魚の身が砕けやすいので注意して下さい。

だしと醤油でさっと味付けした柳川風も上品な味わいです。

とにかく地元でしか食べられない旬の旨さ - 刺身、柳葉魚ずし

刺身や、寿司にはオスが使用されます。

あっさりとした口当たりで甘みがあります。

地元料理店で、漁が行われている期間中しか味わうことの出来ない、産地ならではの一品です。