穂別博物館

 むかわ町穂別博物館にはむかわ町穂別地域から産出する化石が主に展示されています。中生代白亜紀後期(穂別地域に分布する地層は約1億年前から7,000万年前のもの)に生息していた首長竜・モササウルス・アンモナイト・イノセラムスが展示されています。当時の穂別地域は海だったので、これら海生生物がたくさん産していますが、陸上に生息していた恐竜と陸生カメも1個体ずつ産しています。新生代(穂別地域に分布する地層は約4,500万年前から現在のもの)のイルカ・クジラ・デスモスチルスなども展示されています。
 博物館開館当初は人文系資料も収集・展示されていました。それらは現在、収蔵庫などに保管され、町内学校の授業などで活用されています。

調査・研究中の主要な収蔵資料

首の短い首長竜ポリコティルス穂別標本(未展示)

ポリコティルス
爬虫綱鰭竜目長頸竜亜目プレシオサウルス上科ポリコティルス科
Polycotylidae gen. et sp. indet.
白亜紀後期
むかわ町穂別長和(おさわ)産
1993年発見、発掘
日本国内で産出が稀な首の短い首長竜ポリコティルス科標本の内、最も保存されている部位が多い標本で、胴体の大部分、ヒレ、多数の歯など全身の約5割ほどが保存されています。全長は約5 mと推定されています。