穂別地域からは約4,500万年前から現在のものが産出

絶滅イルカ(小型のハクジラ類)ケントリオドン・ホベツ(新種)

ケントリオドン
ケントリオドン・ホベツ(ホロタイプ)

ケントリオドン産出部位 
ケントリオドン・ホベツの産出部位(骨格はケントリオドン科のもの)

哺乳綱(ほにゅう こう) クジラ目 ハクジラ亜目 マイルカ上科 ケントリオドン科
ケントリオドン・ホベツ
Kentriodon hobetsu Ichishima, 1994
新第三紀中新世(約1,500万年前)
むかわ町穂別
1987年採集(学芸員)
むかわ町指定天然記念物(指定文化財第10号)平成29年4月1日指定

 三重県や岐阜県、群馬県、北海道日高町からも発見されている本邦ケントリオドン科イルカのなかではじめて種まで判明したものです。1994年に新種として発表されました。

デスモスチルス

デスモスチルス
デスモスチルス穂別標本
哺乳綱 束柱目(そくちゅう もく)デスモスチルス科
Desmostylus sp.
新第三紀中新世(約1,500万年前)
むかわ町穂別安住
1978年採集・寄贈、残りを穂別町教育委員会で発掘

北太平洋地域にのみ生息していたこと、柱を束ねたような特徴的な大臼歯を持つことで有名な束柱目デスモスチルス科の一グループです。穂別標本は保存良好な大臼歯がまとまって産したことで知られています。